ベナウル伝説  第4話

『市場』

「あ〜♪お店がいっぱいあるぅ♪」
「・・・・・当たり前だろ、市場なんだから・・・。」
私がいった瞬間にアナフッドが答えた。
「だって、久しぶりなんだもん。しかも食べ物屋さんがたくさんあるからたくさん買えるし。」
そう、旅の間あまりゆっくり見れなかったので私はうれしかったのだ。
「ついでに装備も買って行きましょう。アナフッドもソードだけだと心配でしょ?リナもナイフかなにか買っておきましょ。そうすれば心強いし、あっそうそうっ!2人とも魔法覚えておけば?2人なら使いこなせるとおもうわ。魔法のことは教わったことあるでしょう?」
さすがミリーナさんきがきくなぁ。
それから私達は二組になって別行動。
私はアナフッドといくことになった。
なんかアナフッドと2人ってのも久しぶりだなぁ。
でもこういうのも結構イイかも。
「ひさしぶりだよね。2人でいるのって。」
「あぁ・・・そうだな・・・。」
なんか・・・・・アナフッド・・・。
「あ・・・・・。」
「どうした?」
無言の私にアナフッドが問いかけた。それもそのはず。私はなにか言おうとしてやめたのだから 。
「あ・・・・アナフッド・・・怒ってる?なんかこわいよ・・・。」
なんかしかめっツラというかなんというか・・・。
「考え事でもしてるの・・・?」
フールアのこと?それとも・・・奇跡の花のこと・・・?
「なぁ・・・お前、奇跡の花って見たことあるか?」
アナフッドがいきなり質問してきた。
「見たことないよ・・・あのおじいさんに言われるまでぜんぜんしらなかったし・・・。」
どうしてきゅうにそんなことを?
「本で読んだんだけど、奇跡の花っていうのはクリスタルでできてるらしい。
氷に似ているところから別名では『アイスフラワー』とか『氷の花』とかよばれているらしい。
それが本当の氷かもしれないと言う説もでている。」
氷の花・・・・・?って・・・・・ことは・・・・。
「あの・・・・本当の氷かもしれないってことはさぁ・・・アナフッドもしかしてアフアト山って、」
私の予想は的中した。
はずれて欲しかったと心のそこからおもっていたのに・・・。
どうしてこんな時だけ?
「アフアト山は氷山だ。」
あぁ・・・嘘でしょう?ただでさえつらい旅なのに・・・氷山なんて、いけるわけがない。
そこで奇跡の花を探すなんて無理だよぅ・・・。
でも・・・できるかぎりのことはしなきゃ!
「よし!アナフッドそれならコートとか買わなきゃ!」
「リナ・・・・それはいいけど前っ。」
へ・・・?

ドン!
「きゃっ!」
前を見ずに歩いていたら歩いている人にぶつかってしまった。
「大丈夫か?」
あ・・・・。この人・・・。
バンダナに洋服も、瞳の色や髪の色まで全部・・・・青。
不思議なカンジの人。
「あのっすいませんでしたっ!私っリナっていいますっ!」
「・・・・フリック・・・。」
え・・・・?
「フリック・ラインフュードだ。」
彼は名乗ったらすぐに去ってしまった。
私は彼がきになってしょうがなかった。
仲間になってくれるんじゃないかと・・・。

つづく・・・・。

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モドル